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腸内環境を整える朝習慣とは? ー 腸脳相関から考える、すっきりした一日のはじめ方
on 8月 31 2026
腸内環境を整えるために、朝にできることとは?注目される「腸脳相関」や発酵食品、食物繊維と腸内細菌の関係から、毎日続けやすい朝の腸活習慣をご紹介します。
朝のコンディションと「腸」に注目
「朝、なんとなく体が重い」「目覚めても頭がすっきりしない」。
そんな朝のコンディションを考えるうえで、近年注目されているのが「腸」です。
腸は食べ物を消化・吸収するだけの器官ではありません。脳と互いに情報をやり取りし、私たちの心身と深く関わっていることが分かってきました。
だからこそ、一日のはじまりに腸内環境を意識することは、毎日の食生活を見直すひとつのきっかけになります。
腸と脳はつながっている。「腸脳相関」とは?
腸と脳は、自律神経、とくに迷走神経や、ホルモン、免疫などを介して双方向に情報をやり取りしています。
この仕組みは「腸脳相関(gut-brain axis)」と呼ばれ、近年世界的に研究が進んでいる分野です。
さらに腸内には、数多くの細菌からなる「腸内細菌叢(腸内フローラ)」が存在します。腸内細菌がつくり出す代謝物なども含め、腸内環境と脳、気分、睡眠、ストレス反応などとの関係について、さまざまな研究が行われています。
「腸の状態を意識すること」は、お腹だけの問題ではない――。
そんな考え方が、現代の「腸活」が世界的に注目される理由のひとつです。
朝は、体のリズムが切り替わる時間
私たちの体には約24時間周期の「体内時計」があり、睡眠や覚醒、体温、ホルモン分泌などに一定のリズムがあります。
朝になると、体は睡眠モードから活動モードへと切り替わっていきます。
このとき関わるホルモンのひとつが「コルチゾール」です。
一般にストレスホルモンとして知られていますが、本来は体に必要なホルモン。健康な人では早朝から分泌が増え、起床後にさらに上昇したあと、夜に向かって徐々に低下していくリズムがあります。
だからこそ、朝は「コルチゾールを下げる」ことを目指すのではなく、体本来の一日のリズムを意識して過ごすことが大切です。
朝の光を浴びる、食事をとる、生活リズムを大きく崩さない――。まずはそんな基本的な習慣から始めてみましょう。
腸内環境を意識するなら「食物繊維」
朝の食事で意識したいもののひとつが、食物繊維です。
食物繊維の一部は大腸まで届き、腸内細菌によって利用されます。腸内細菌が利用できる成分を含む食品を日々の食生活に取り入れることは、腸内環境を考えるうえで大切なポイントです。
野菜、果物、豆類、海藻、きのこ、穀類など、食物繊維を含む食品はさまざま。
「これだけ食べればいい」とひとつの食品に偏るのではなく、いろいろな食材を組み合わせることを意識してみましょう。
日本人が昔から親しんできた「発酵」という知恵
そしてもうひとつ、腸を意識した食生活で注目したいのが「発酵食品」です。
味噌、納豆、漬物、酢、そして麹。
日本では、発酵は決して新しい健康法ではありません。冷蔵庫もサプリメントもなかった時代から、発酵の力を利用して食材を保存し、味や香りを引き出し、毎日の食卓に取り入れてきました。
なかでも日本の発酵文化を支えてきた存在のひとつが「麹」です。
米などの穀物に麹菌(Aspergillus oryzae)を繁殖させた麹は、味噌、醤油、甘酒など、さまざまな日本の発酵食品に利用されています。
近年では麹菌やその発酵産物について、現代科学の視点からも研究が進められています。
昔から受け継がれてきた日本の食文化を、毎日の食生活に無理なく取り入れる。
それも、現代の「腸活」のひとつの考え方ではないでしょうか。
朝の腸活、まずは3つから
腸内環境のために、特別なことを一度に始める必要はありません。
まずは毎朝の小さな習慣から。
1.朝の光を浴びる朝の光は、体内時計を外の時間に合わせる大切な手がかりです。起きたらカーテンを開けて、自然光を取り入れてみましょう。
2.食物繊維を含む食品を取り入れる野菜、果物、豆類、海藻、穀類などを朝食にも。さまざまな食品から摂ることを意識します。
3.発酵食品を日々の食卓に味噌汁や納豆、麹を使った食品など、日本の食生活には取り入れやすい発酵食品がたくさんあります。
大切なのは、完璧な「腸活」を目指すことではなく、毎日無理なく続けられることです。
忙しい朝にも、日本の発酵習慣を。JELBE GREEN GLOW BLEND
忙しい朝は、分かっていても毎日きちんと食事を用意するのが難しいもの。
JELBEの「GREEN GLOW BLEND」は、そんな朝にも日本の発酵文化と植物由来素材を手軽に取り入れられるようにつくった、朝のためのグリーンブレンドです。
宮崎県産モリンガをはじめ、国産の米麹や発酵米ぬか、国産クロレラなどを組み合わせ、柚子の爽やかな風味に仕上げました。
添加物不使用・100%植物性・グルテンフリー。
管理栄養士監修のもと、毎日続けるものだからこそ、素材選びとシンプルさを大切にしています。
「健康のために何かを我慢する」のではなく、いつもの朝に、小さな習慣をひとつ加える。
日本で育まれてきた食の知恵を、現代のライフスタイルへ。
それが、JELBEが提案する朝習慣です。
参考文献
Dinan TG, Stanton C, Cryan JF. “Psychobiotics: A Novel Class of Psychotropic.” Biological Psychiatry. 2013.
Diotaiuti P, et al. “The Gut Microbiome and Its Impact on Mood and Decision-Making: A Mechanistic and Therapeutic Review.” Nutrients. 2025.
Stalder T, et al. Cortisol Awakening Responseに関するレビュー. Psychoneuroendocrinology.
Seidler Y, et al. “The postbiotic potential of Aspergillus oryzae – a narrative review.” Frontiers in Microbiology. 2024.
※本記事は一般的な食生活や健康に関する情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断、治療または予防を目的とするものではありません。
温泉ソムリエのウェルネス旅録(ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ・沖縄) vol.3
on 5月 19 2026
朝7時。裸足のまま、砂浜に降りた。
2月の沖縄の砂は、思いのほか冷たかった。その冷たさが足裏からじんじんと伝わってくるたびに、普段いかに自分の身体の感覚を閉じて生きているかを、静かに思い知らされた。サンゴを足裏で転がし、昇っていく太陽と静かな波音の中で深く息を吸う。「整える」というより、感覚を開いていくような時間だった。これが、このホテルが提供する朝のウェルネスプログラム。そしてこの体験が、3泊の滞在の中で最も深く残っている。
宿泊したのは2ベッドルームのオーシャンビュールーム。広いリビングを中心に、それぞれ独立した空間が設けられている。子どもたちがある程度成長すると、「一緒にいながら、適度な距離を保てる」設計が、どれほど滞在のストレスを減らすかを実感する。広いバルコニーにはデイベッドが置かれ、その先には沖縄の青い海が一面に広がっていた。波を眺めながら過ごす午後は、何もしていないようで、確実に何かが回復していく時間だった。
館内の象徴でもあるタラソプールは、温められた海水の中をゆっくりと巡っていくもの。ジャグジー、水流、気泡、石の凹凸——それぞれ異なる刺激が設計されていて、気づけば身体の芯からほぐれている。フランス発祥のタラソテラピーは、海水のミネラルと浮力、温熱作用を使って血行を促し、自律神経を整えるもの。その効果を頭で理解するより先に、身体が答えを出していた。
朝食もまた、思想が一貫していた。天然もずく、その場で圧搾するコールドプレスジュース、スーパーフード系のトッピング、手作りドレッシング。「たくさん食べる」ためではなく、「身体を整えるために選んで食べる」構成。品数の多さで圧倒するタイプではないけれど、一皿ごとの意図が伝わってくる朝食は、それ自体がひとつのウェルネス体験だった。
系列のザ・ブセナテラスへはカートで2〜3分。大浴場やサウナ、複数のレストランも利用できるため、3泊でも食事に飽きることはなかった。静けさと利便性を両立できる立地は、長期滞在において思いのほか大きな意味を持つ。
本州の冬から訪れると、長袖一枚で過ごせる空気それ自体が、すでにウェルネスだった。暖かい土地で過ごすことが、これほど身体を緩めるのかと、毎朝バルコニーに出るたびに思った。
喧騒のないラグジュアリー。静かに心身を緩めるための場所。そういう滞在を求める人に、このホテルは静かに、しかし確実に応えてくれる。
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温泉ソムリエのウェルネス旅録(シックスセンシズ京都) vol.2
on 4月 03 2026
チェックインの瞬間から、ここでは何かが違うと気づく。
フロントのスタッフが差し出したのは、京都・天香堂の塗香(ずこう)だった。手のひらに香を擦り込み、ゆっくりと吸い込む。その数秒間で、旅の時間が動き始めた。
香りというのは不思議なもので、言葉より先に体に届く。塗香の静謐な香りが鼻腔を抜けた瞬間、「ああ、ここはそういう場所なのだ」と理解した。説明を聞く前に。
館内では1日5件ほどのワークショップが開かれている。その多くはいわゆるコンプリメンタリー(無料)。だけどそういう言葉が霞むほど、世界観が丁寧に作られている。クリスタルボウルの音響を使ったボディバランスのセッションでは、音が身体の奥へ降りてくるような感覚があった。瞑想が苦手な人でも、音に乗っていれば自然と深いところへ連れて行かれる。
スパエリアには、40℃前後の温浴から15℃の水風呂、ドライとミスト両方のサウナが揃う。けれど私が最も心を奪われたのは、温度でも施設の充実度でもなく、ヒノキの香りと水音の設計だった。五感のうち、どこを起点に体験を組み立てるか。少なくとも私には、「香り」と「音」から始まっているように感じられた。
ターンダウンサービスで寝室に香りが広がり、朝には京都産オーガニック野菜の朝食が待っている。酒粕を使ったフェイシャルケアがあり、ガーデンのハーブがティーカップの中に入っている。館内はプラスチックフリーを徹底していて、そのことに気づいた時、「引き算の美学」という言葉が頭に浮かんだ。余計なものを取り除いた先に、本当に必要なものだけが残る。これらは「エシカルな取り組み」として添えられているのではなく、体験の本体として機能している。持続可能性とウェルネスを分けて考えていないのだ。
そういう思想の一貫性は、滞在中ずっと静かに、しかし確実に伝わってくる。
帰宅後も、購入したアロマオイルをディフューザーに落とすたびに、あの空気が戻ってくる。旅が終わっても、香りだけは日常の中に居続ける。それもまた、ひとつの設計なのかもしれない。
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温泉ソムリエのウェルネス旅録(ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ) vol.1
on 1月 16 2026
大分・別府に降り立つと、白い湯気が街の角から立ち上る。さっきまでの移動の疲れまで、湯けむりに溶けていきそう。山の斜面からも住宅地の隙間からも、ふわり、ふわり。街が深呼吸しているようだった。
高台の客室に入ると、海(別府湾)と山の間に、無数の湯の点が灯っている。眺めているだけで、肩の力が抜ける。部屋付き露天の塩の湯(ナトリウム‐塩化物泉)は、芯まで温めて、湯上がりの熱を連れて帰れるタイプ。pH8.7の弱アルカリ性で肌あたりがやさしく、メタケイ酸の“しっとり”があとを引く。
竹細工の灯りや籠が、モダンな室内にさりげなく影を落とし、旅先の輪郭をくっきりさせる。ラウンジでは、りゅうきゅうやおおいた和牛を少しずつ。土地の味を、丁寧に。夜、大浴場の露天で湯けむり越しの灯りを眺めた。光の海が、温泉と一緒に暮らしてきた時間の厚みを語ってくる。プールもジムもサウナも揃っているのに、いちばん贅沢なのは、何もしない静けさかもしれない。
”整う”とは、何かを足すことではなく、本来の自然のリズムに戻ること。別府は、それを静かに元へ戻してくれる街だと思った。
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